3dBアゲてみた

DTMネタを中心に、同じ土俵で活動するクリエイターを応援するためのブログ

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明瞭な音と鮮明な空間を作り出すプラグイン『INTENSITY』

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ドイツに本拠を置くZynaptiq(ザイナプティック)が、ミキシング・マスタリング・サウンドデザインのためのオーディオプロセッサーである『INTENSITY』をリリースしました。

 

  

通すと各音色が鮮やかになり、ステレオ感がより一層広がり、さらには音の密度も高くなるという優れモノです。

多少ミキシングが荒々しい音源でも、各音色が明瞭になり今時な音へと変化します。

 

 

今回はそんな夢のようなプラグインを、深く掘り下げてご紹介したいと思います。 

INTENSITYの概要

 

 

INTENSITY is a new kind of audio processor for mixing, mastering and sound design. Built on techniques typically found in facial recognition algorithms, INTENSITY brings out a sound’s inherent detail, increases its perceived loudness and density, and adds insane amounts of clarity. The unique algorithm carves out important signal features – making sounds sound more like themselves – and is operated with essentially one control. Between the proprietary algorithm and an optional soft-knee saturating limiter in the plugin’s output stage, INTENSITY also excels at attaining maximum loudness and creating a beautifully aggressive tone. 

zynaptiq(公式ページ): INTENSITY

 

上の文はzynaptiqの公式ページに記載されているINTENSITYの説明文です。

 

 

”INTENSITYは顔認識のアルゴリズムで構築されていて、ラウドネスや音の密度と凄まじいほどの透明さを、1つのコントロールで引き出すことが出来る。”

みたいなことが書かれているのだと思います。(英語には自信がない)

 

僕が使ってみた感じ、さすがに1つのツマミだけで納得のいく音には仕上げられませんでしたが、少ないコントロールで良い音を作ることは出来ました。

GUIがシンプルで、そもそも操作できる項目は少ないのですが…

 

 

公式説明文にある「ラウドネス」「音の密度」「透明さ」がどれ程のモノなのか?が気になるかと思いますが、音を聴いてみるのが早いと思うので、次の項目で触れていきます。

 

 

音質について

Youtubeにアップされている公式動画でも、なんとなく効果が分かるかもしれませんが、もっと色々と試してみようと思います。

 

 

まずはインスト音源での聴き比べから。

  

炭酸水の中を泳ぐ自分と水中に射す光芒をイメージした可愛いシンセのインスト曲

▼INTENSITYオフ

 

 ▼INTENSITYオン

 

11番のプリセットをそのまま挿しただけです。

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音が軽く(明るく)なり、広がり、個々の音が目立つようになりましたね。それでもって音の密度も増加しています。

さらに、うっすらとですが空間的な成分も増えています。

 

 

ポジティブなコンセプトの楽曲ということもあってか、得られた音の変化はほとんどプラス方面に働いたと思います。

 

ただ一つ、kickの音が埋もれてしまったことが気になります。

今回の楽曲ではkickが刻むリズムはそれほど重要ではないし、kickよりも重要なベースラインはハッキリとしているので、大きな問題ではないと考えていますが、アレンジによっては注意が必要そうですね。

 

 

kickが前に出る楽曲として用意した、ループ素材を並べただけのインスト曲

 

最初がオフ、2回目が若干、3回目が少し激しく設定した音源です。

聴感上の音量差はある程度整えてあります。

 

▼2回目の時の設定です。(プリセット番号は04になっていますが、少しイジってあります。)

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先ほどの曲よりも音数が圧倒的に少ない楽曲です。

 

それが原因なのか、高音域はハイハットしかないからか、音が膨張しすぎて粗々しいサウンドに変わってしまった気がします。

もちろん、設定がよくなかった可能性は十分あるのですが……

 

今回はwetの割合を下げてみました。

ほんのりかける程度が良さそうですね。

 

 

ボーカル楽曲でも聴き比べてみましょう。 

 

「人に甘えるコツ」を説く猫と、その猫がもたらす物語をテーマにした楽曲『猫娘のすヽめ』

▼INTENSITYオフ

 

▼INTENSITYオン

 

▼12番のプリセットを選択し「BIAS CURVE MODE」と「BIAS」を少し調整しました。

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※コンプ・リミッター等などのダイナミクス系プラグインは全て外しています。

 

今回は相当音数の多い楽曲です。

同時に沢山の音色が鳴っているのですが、音が左右に広がって、各音色の輪郭がほどよく目立つようになりました。

 

 

「INTENSITY」をオフにしている状態では浮いていたドラムの音も、オンにするとしっかりとハマり、楽曲に一体感が生まれました。

 

元々、高音域に音が詰まっている楽曲だったからか、音の飛び抜け具合もヤケクソな感じではなく適量な印象です。

その上、低音域にもしっかりとピントが合っていますね。

 

ちょっとボーカルが埋もれたかもしれないですが、多分それはミックスの問題ですね(苦笑い)

電波ソングとは相性良さそう…

 

 

フリー配布されている音源で聴き比べ『ほいっぷ!(再mix2017.2.27)』

※音量注意

 

僕の曲だけでは、得られる効果に偏りがあるかも知れないと考え、人様の楽曲を利用させて頂くことにしました。

 

こちら、メルヘンで可愛い楽曲が沢山配信されている音楽素材サイト『こんとどぅふぇ』から拝借した楽曲で、作曲は「HiLi」さん。ボーカルは「りこ。」さんです。

 

 

前半がINTENSITYをオフにした音源、後半がINTENSITYをオン(設定はプリセットを使わず組み立ててみた)にした音源です。

なお、聴感上の音量差はある程度調整しています。

  

ハイハット類の余韻が伸びて、少し音が荒くなったと感じました。

元から音が左右に広がっている音源だったので、その点の変化は少ないですね。

中音域の楽器は、倍音成分が少しブーストされたようで、それぞれの音色がより鮮明となりました。

 

19秒あたりのクラッシュシンバルは音が割れていますよね。

 

 

使用した感想とtwitter上のみんなの声

どの音源に挿しても「ハイの音が持ち上がる」といった効果は得られました。

 

音の明瞭さ、広がり、ラウドネスに関しては楽曲差がありましたが、団子状態になっている楽曲には非常に効果的なようです。

 

公式説明文に書いてあった「ラウドネス」「音の密度」「透明さ」の3点は、しっかりと確認することが出来ましたが、音数やアレンジによってプラスに働く場合と、そうでない場合があるようです。

 

エンハンサー、マルチバンドコンプ、ステレオイメージャーが同時操作できる感覚でした。

 

 

ミックスに自信のない方や、早くミックスしたい方にとっては非常に便利なプラグインだと思います。

 

僕も似たようなことがありました。オートメーションでプラグインのオン・オフを切り替えると、オーディオリージョンの出だしで謎のノイズが発生するというバグ。 

 

 

 

 

購入ページ

 

 

30日間機能制限なしの無料トライアルは、メールアドレスとOSを記入するだけで利用できます。(記入したアドレスにインストーラーが送られます。)

 

 

気になっている方は試してみてはいかがでしょうか。

 

 

ちなみに1台までしかアクティベートできません。

2台目のPCで使用したい場合はiLOKからディアクティベートを選択する必要があります。

 

 

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

ぺー(@pei_bread44)でした。