Logic Pro Xに搭載されている機能『Frex Pitch』を使えばオーディオファイルからMIDIファイルへ変換することができます。
Frex Pitchとは、オーディオトラックでのみ使用できる機能で、オーディオデータのピッチや音の長さを解析し、それを自由に編集できるというツールです。
例えば、「ボーカルトラックのピッチが少しずれてしまった箇所の修正」などで使用します。
そんなFrex Pitchで解析したオーディオファイルから、MIDIデータを書き出すことができるのです。
MIDIデータへ変換する方法
①オーディオトラック(リージョン)を選択し、Frexモードをオンにする。
※どちらのボタンでも構いません。
②Frexモードの選択欄からFrex Pitchを選択する。
③トラックエディタ画面の『編集』ボタンから『Frex Pitch データから MIDI トラックを作成』をクリックする。
すると、新規MIDIトラックに作成されたMIDIリージョンが現れます。
精度と注意点
精度については音を聴いてもらった方が早いと思います。
こちらの音源を聴いて下さい。
シンセリード音とそれをMIDIトラックに書き出した音(ピアノ)を交互に並べただけの音源です。
ベロシティも一応解析できています。
ピッチベンドの情報は入らないので、ポルタメントのように音が上下するのは厳しいですね。
輪郭が曖昧な音色も上手く変換されません。
それから和音も変換できないはずです。
(和音の検証をしようとするとLogicが落ちるという謎現象が続き未検証ですが…)
終わりに
まぁ、要はFrex Pitchで解析できる範囲の音であればしっかりと変換できるということですね。
音程感の薄い音や突発的でノイズのような音は解析に失敗することがあります。
また、ブレブレのピッチは正しく解析されないこともよくあるので注意が必要です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
ペー(@pei_bread44)でした!