3dBアゲてみた

DTMネタを中心に、同じ土俵で活動するクリエイターを応援するためのブログ

20191027204337

Logic Pro X オーディオの再生速度を変更する方法

f:id:agete3db:20180621172321j:plain

 

楽器の練習・録音や耳コピをする際に、プロジェクト全体の再生速度を落としたいと感じたことはありませんか?

 

 

MIDIトラックだけのプロジェクトであれば、一時的にBPMを変更することで再生速度を変えることができます。

ですが、オーディオトラックとMIDIトラックが混在するプロジェクトだと、BPMを変更しても上手くはいかないですよね?

 

そんな時はLogic Pro Xの機能『Varispeed』を使うと

MIDIトラック・オーディオトラックは関係なくプロジェクト全体の再生速度

を変更することができるのです。

 

 

ちなみに変更できる再生速度は元の速度の50%~200%間です。

 

 

Varispeedを使う方法 

0.環境設定の詳細パネルにて「詳細ツールを表示」にチェックを入れます。(Logicをそれなりの期間使っている方なら既にチェックを入れてる方も多いと思いますが。)

 

f:id:agete3db:20180621124557j:plain

 

 

1.コントロールバーのアイコン上で右クリック・あるいはLCDの右端のボタンから「コントロールバーとディスプレイをカスタマイズ…」をクリック。

 

f:id:agete3db:20180621125407j:plain

 

 

2.LCD欄一番上の項目をカスタムに設定し、Varispeedにチェックを入れて、OKボタンを押す。

 

f:id:agete3db:20180621130232j:plain

 

 

3.LCDの「±0.00%」の数字の部分をドラッグすることで、速度を調節することができます。他にも「速度のみ」の部分や「%」の部分を変更することも出来ます。

 

f:id:agete3db:20180621131449p:plain

 

 

 

%の部分は次の4つから選択・変更することができる

※「速度のみ」の部分を変更して使う人は比較的少ないと思うので、当記事では省かせて頂きます。

 

 

%…デフォルトの設定で、パーセンテージで表示されます。例えば-50%に設定した場合はBPMの半分の速度で再生されるという具合。

 

bpm…BPMを指定して再生速度を変更することができます。プロジェクトのBPMを変更するとその割合に合わせてVarispeedのBPMが自動的に追従します。

 

st…デチューンの測定単位で、例えば+1.00stにすると1半音分速度が早くなります。「Varispeed(速度とピッチ)」「VarispeedとMIDI」を選択している場合に使用することが多いであろう設定ですね。

 

Hz…チューニング基準によって周波数が表示されます。440Hzが基準となっています。

 

 

使ってみて不便を感じたケース

便利な機能ではありますが、使用用途は限られてくる機能だと思います。

楽器の練習や耳コピなどには便利でしょうが、制作中のプロジェクトで使用する場合は注意が必要です。

 

リストエディタでBPM(テンポ)情報を書き込んだ楽曲、『曲中にテンポが変わる曲』は反応しない

楽曲によっては致命傷となるかもしれません。

一曲通して同じBPMの曲で使用する分には問題ありませんが、途中でBPMが変わる曲には使えません。

 

この機能では、楽曲再生速度は常に一定の速度で再生されてしまうので…

 

BPMがコロコロ変わる楽曲には、この機能は向いていないでしょう。

 

 

サイドチェインがずれた

サイドチェインがずれてしまうという現象が起きました。

動作が重くなってしまうということなのか、再生速度が変わったせいでコンプの「アタック」「リリース」値がズレたせいなのか、ソースとなるトラックの波形が変わってしまったからなのか、理由は明らかではありません。

最後のが理由ならサイドチェインを使うときだけ注意すれば良いだけのこと。別の理由であればコンプに限らずインサートする全てのプラグインで、何かしらの不具合が生じる恐れがありますね。

 

 

音質が劣化する

これはもう仕方がない話なんでしょうけど、音質が劣化するので、一度速度を変更した曲を後で元のBPMに戻して使いたい時なんかは、予め代替プロジェクトを用意するなどの工夫が必要になるでしょう。

 

特に「速度のみ」を選択している場合は劣化が顕著に現れます。劣化はオーディオトラックのみで、MIDIトラックは基本的に劣化しないでしょうが…(ただし、トラックのフリーズ機能がオンになっている場合は劣化する。)

 

 

動作が多少重くなる?

PCのスペックによるところはありますが、多少重くなるようです。「今までその小節で『システムが過負荷です。』って言うたことないやん!」といった小節で動作停止したので、恐らくですが……。(計測した訳ではない)

 

 

 

終わりに

再生速度の単位が1半音ごとに変更できる機能は非常に面白いなと思いました。耳コピ(特に完コピ)をする場合や楽器の練習をする場合などでは、ピッチをズラすわけにはいかないので、あまり使用することはないかもしれませんが。

 

最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。